鍛造サインの魅力

鍛造とは火で熱した鉄を叩き、鍛えることで成形する加工法です。日本で鍛造というと、刀鍛冶のイメージが強いですが、ヨーロッパでは看板サインや室内装飾に使われることが多い技術です。ヨーロッパの町並みを思い浮かべてみると、その中には、おしゃれな金属看板が並んでいるのではないでしょうか。美容室やレストランはもちろんのこと、肉屋さんや靴屋さん、自転車屋さんなども鍛造の個性的なサインが街の景観を創っています。決して大きくはなくても、存在感がある印象的なサイン。それが鍛造サインの魅力です。

アドイシグロBlack Smith Project

アドイシグロでは2018年より、鍛造サインの制作「Black Smith Project」を開始。鉄工場には専用の鍛造作業場を作り、美術家の小池雅久さんに美術監督と技術指導をして頂き、鍛造サインの制作をしています。これまで表現し切れなかった繊細で流れるようなデザインや、独特の深みある素材感は鍛造でしか出せないもの。「長野らしいユニークなサインで良い景観と文化を創っていきたい。」そんな思いでプロジェクトを進めています。

「RYOZAN PARK」様のサイン制作

巣鴨にあるシェアオフィス「RYOZAN PARK」様のサインを制作致しました。曲線を活かした鉄と木、鹿の角が印象的です。サインに加え、円筒形の照明器具やカウンターチェアも制作しております。

サイン・内装設計 美術家 小池 雅久

柳町ビル 駐車場サイン制作

アドイシグロからも近いテナントビル「柳町ビル」の駐車場サインを制作しました。素材は鉄。鍛造の技術を用いています。熱で鉄を溶かし切る「溶断」という技法を用いた数字部分は、ごつごつとした断面が独特の味わいを出しています。下のベースは柳町ビルの「y」の文字を用いたデザイン。伸びやかな曲線がこだわりです。一つ一つが手作りのサイン。職人の込めた思いが詰まっています。

光ハイツ階層サイン制作

アドイシグロが、リノベーション&管理している「光ハイツ」の階層サインも超ユニークです。もともとは柳町ビルの駐車場にある小さな川を渡るために長年かけられていた鉄板の橋。役割を終えて撤去してきたものの立派な鉄板で勿体ないので、ゴミ置き場から拾い出して加工しました。光ハイツで味のある「アイアンサイン」として第二の鉄人生を歩んでいます。

火花散る鉄工場へ ワークショップ随時開催中

アドイシグロでは、鉄加工の魅力を広げていこうと、鉄加工ワークショップも企画しております。鉄と鉄を付ける溶接や、鍛造などを作品を作りながら体験します。火花散る鉄工作業場へようこそ!イベントは随時アップしていきます。