戸隠神社様「歴史継承」~こだわりの看板づくり~

戸隠の山、奥深く。戸隠神社は、霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる神社です。創建以来二千年余りにも及ぶ長い歴史を有しています。古くは多くの宿坊が集まる寺院であり、明治以降は天の岩戸開き神話の神々に縁深い神社として信仰を集めてきました。
アドイシグロでは、神社内外に設置されている看板のほぼ全てを手掛けさせて頂いております。

ご参拝者のために

togakusi-1 戸隠神社では4年ほど前から、元々あった看板の作り直しを進めています。ここ数年、戸隠神社を訪れる参拝者は急激に増加しました。山の中、移動手段は車かバスに限られます。元々あった駐車場だけでは対応しきれず、新しい駐車場への誘導が必要となりました。さらに、多くの人々にスムーズに参拝してもらうために、社(やしろ)の在りかが一目で分かるようにする必要もありました。
現在、戸隠神社では案内看板や駐車場看板を増設し、多くの人々が気持ちよく参拝できるように、積極的に境内の整備を行っています。それに伴い、至る所にある古い看板も一緒にキレイにするよう心がけているそうです。

譲れないこだわり

由緒ある戸隠神社の境内に設置する看板には、譲れない3つのこだわりが随所に見られます。

togakusi-2一、歴史を感じる仕様である事。
歴史的建造物が多く残る境内。境内の厳かな雰囲気に調和する事が何よりも大切です。看板のデザインを統一したり、御神木の根元に建つ看板のように擬木加工を施すなどして、緑豊かな境内にも自然に溶け込むような工夫もしています。例えば火之御子社や中社の看板では、元々使われていた手描き文字をスキャニングして新しい看板でも使用しています。パソコンの文字では出せない温かさが、手書き文字の最大の魅力。どっしりとした筆跡が重厚感を醸し出しています。

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二、厳しい自然環境に耐えられる躯体である事。
冬は数メートルの雪に覆われる戸隠。雪の重みに耐えられ、寒さにも強く、すぐに劣化しない看板が求められます。しかし、目につく看板は格好良くしたいもの。頑丈にしようとしてゴツくなりすぎてしまうのはNGです。以前は表示にシート文字を使用していたそうですが、寒すぎてすぐに剥がれてきてしまった事もあったとか。現在でも色々な素材を試しながら、戸隠の厳しい自然環境に最適な素材・仕様を模索しているそうです。ちなみに宝光社の案内看板も、そんな試行錯誤を経て製作された看板の一つ。見た目からは分かりにくいかもしれませんが、ステンレス製でとても頑丈な作りをしています。

togakusi-4三、建築物を傷つけない事。
長い歴史を持つ戸隠神社では、貴重な建築物が至る所に現存しています。建物に負担をかけず、余計な傷を付けないように、社殿では基本的にボルトやビスは打ってはいけません。取り付け方の工夫と技術力が試されます。例えば中社社殿の欄間に架かる由緒書きは、この欄間の形に合わせて作った特注の金具で固定してあります。後世に建物が美しい状態で継承されるように、今できる最大限の工夫を凝らすことが大切なのだと思います。

 

これからも

togakusi-5 印刷技術の発達以前に製作された手書きの古い看板達は、材の劣化が進み、見た目だけでなく構造上も脆くなっています。多くの人の目に止まる看板だからこそ、きちんとした素材で、美しく見やすい物にする事が必要なのだと思います。聞けば、今後も順次境内の整備を進めていくとの事。戸隠神社を訪れる方々に「また来たい」と思ってもらえる環境づくりの為に、弊社も微力ながらお手伝いしていきたいと思います。

 

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今回取材をさせていただいた際、宮司さんから「今まで何度も頼んでいるので、“前と同じで”と言えば分ってもらえる。頼みやすいですね。」とお言葉をいただきました。正直に言いましょう。ワタクシ担当営業でないにも関わらず、とても嬉しかったです。何度もお仕事をさせて頂く中で培われた信頼関係を感じた瞬間でした。これからも「前と同じで」と言っていただけるように、技術でお応えしていきます。

 

 

宮司さん、お忙しい中拙い取材に丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございました。
戸隠神社様、今後とも何卒よろしくお願い致します!
執筆:小林

ご紹介させて頂いたお客様

戸隠神社様
戸隠山の麓にて。奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる神社。

[戸隠神社様オフィシャルサイト]