新たな技術に挑戦〜鍛造〜

アドイシグロでは今年(2018年)より、鍛造サインの制作「Black Smith Project」を始めています。鉄工場には専用の鍛造作業場を用意。美術家の小池雅久さんに美術監督と技術指導をして頂きながら、鍛造サインの制作をしています。

鍛造とは?

鍛造とは火で熱した鉄を叩き、鍛えることで成形する加工法です。日本では鍛造と言うと、刀鍛冶のイメージしてもらうと分かりやすいです。ですが、鍛造は刀鍛治だけではありません!ヨーロッパでは看板サインや室内装飾に使われることが多い技術です。ヨーロッパの町並みを思い浮かべてみると、その中には、おしゃれな金属看板が並んでいるのではないでしょうか。美容室やレストランはもちろんのこと、肉屋さんや靴屋さん、自転車屋さんなども鍛造の個性的なサインが街の景観を創っています。

鍛造でできたものって、どんなもの?

鍛造によって作られるものは、こんなものがあります。

一つ一つに心をこめて。

看板ってどんな風に作るんですか?
そんな質問をよく頂きます。
答えは、大型の出力機で出力し、アートパネル(プラスチックの板)に貼ったものや、カッティングシートと呼ばれる色つきのシートを貼ったものがほとんどです。

そんな中で、
「もっと人のぬくもりを感じるような…そんな看板が作りたい!」

その思いから、鉄加工(鍛造)のプロジェクトは始まりました。

独特で重厚感ある質感。
大きくはなくても、存在感あるサイン。
世の中に一つしかない、オーダーメイドの個性を。

心を込めて作成致します。

さらに、鍛造の看板が広がっていって、
長野らしい良い景観と文化を創っていけたら。

そんなことを願いつつ。

(文・六川)