◇◆株式会社アドイシグロ 公式メールマガジン vol.13(2022.6)◆◇
いつもお世話になっております。
アドイシグロの馬場です。
今回のテーマは「京都市の屋外広告物条例について」です。
日本で一番厳しい屋外広告物条例と言われる京都市についてお話しさせて頂きます。
まずはこちらの写真をご覧ください。
【before 2007年】
上の写真は、2007年に撮影された四条通での祇園祭の様子です。(資料の写真を引用しています。見えずらくてすみません。。。)
中京・下京の各町に伝わる山鉾(神社の祭礼に引かれる山車の一つ)が四条通から河原町通を巡行する「山鉾巡行」は祇園祭の最大の見どころのひとつです。
「長刀鉾」の勇壮たるその姿にもまして、色とりどりに賑やかなのが通りに面した店舗の看板が目立っています。
都心部ではよく見る光景かと思います。
2014年9月1日に完全施行された「京都市屋外広告物条例」
京都市では、屋外広告物を都市の景観をかたちづくる重要な要素として、昭和31年から屋外広告物条例を制定、屋外広告物等の規制と誘導を進めてきました。
古都の景観を守るため看板の大きさや色を規制する京都市屋外広告物条例は2007年に大幅改正され、市内全域で屋上広告や点滅式照明のついた広告が禁止になりました。
21の規制区域ごとに屋外広告物の面積や高さ、色を細かく規定し制限しており、実際の対応に際しては、2007年の条例改正から7年間の経過措置期間を設け、2014年9月1日から完全施行された。
全国で最も厳しいとも言われる規制内容で事業者の困惑はあるが、「古都京都の景観を守る」ことの大切さがとても感じられる条例である。
【after 2018年】
上の写真は、条例施工後に撮影された四条通の写真です。
明らかに前出の写真と比べるとすっきりとしているのがわかります。
beforeの写真より、祇園祭がとても賑わっている印象を受けますし、写真が映えていますね。
まち全体で「古都京都の景観を守る」京都らしさを創り上げてきた努力が感じらます。
この取り組みには明らかな景観の変化だけでなく、海外からの評価もあったようです。
世界的に強い影響力を持つアメリカの旅行雑誌【トラベル・アンド・レジャー】が、2015年に行った人気都市ランキングで、イスタンブールやフィレンツェを抜いて日本の都市で初めて京都が世界一に選ばれました。
さまざまな観光への施策も効を奏しているが、景観の美しさも海外から訪れた人に好印象を与えています。
都心の大通りから看板を無くすことは、事業者にとっても看板屋にとっても大きな損害に繋がりかねません。
しかし、景観を良くすることでメリットも多いはずです。
景観が良くなることで観光客が増え、まちも生き生きすることでしょう。
大きな看板もお客様の目に入っていいですが、小さくオシャレな看板でも人を引き付けます。
景観に合った看板を設置することがこれからの時代には、とても重要な事だと感じています。
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