清泉女学院大学様「産学連携 展示プロデュース①」~スペインの春~

善光寺平を一望できる素晴らしい景色の高台に、清泉女学院大学は建っています。同学院はキリスト教の福音(good news)に基づいており、深い学知と真の優しさを兼ね備えた女性の育成を目指し、半世紀に及び長野の地で女性教育を担ってきました。その経験の蓄積を生かし、現在は様々な地域活動を積極的に行っています。「こころを育てる」を合言葉に、社会で活躍できる女性を目指して学生たちが日々勉学に励んでいます。

始動!展示ケースプロデュースプロジェクト

seisen-1

この春、北陸新幹線金沢駅開業にあわせ、長野駅新幹線改札口前に「長野市観光情報センター」がオープンしました。その一角にある展示ケースを、清泉女学院大学の学生がプロデュースするプロジェクトがこの度発足。「四季」をテーマに年4回パターンを変え、長野駅を華やかに彩る計画です。
アドイシグロではアイデアを形にできる施工方法や素材の提案、実際の製作までのお手伝いをさせて頂きました。

シンプル・イズ・ベスト

seisen-2

デザインを考えるに当たり大切にしたのは「現場イメージ」だそうです。デザイン案の段階から、展示スペース周辺のイメージも踏まえた立案を検討してきました。周りに特産品が沢山並ぶ観光情報センターの、通路よりの特等席。良く目に留まる所だからこそ、長野駅を訪れた人が「お、」と足を止めるような素敵な展示にしたい。最終的に行きついたのは「シンプル」と「プロの技術で作ること」、そして「スペイン」というテーマでした。

 

seisen-3

 

学校法人清泉女学院は世界23か国に広がる国際的な修道会が母体となっており、世界中に教育施設を展開しています。中でもスペインには37もの教育施設があり、清泉のルーツとも関係が深いそうです。
ガラス面の白いシート文字は、スペイン語で「幸運は求める物の所にやってくる」という意味。
中央の大きな木は、スペインのグラナダ地方に多く植えられているザクロの木。seisen-4
青く透き通ったアクリルの鳥はメキシコ南部からパナマ諸島にかけて生息している鳥「ケツァール」をイメージしており、この地域一帯は昔スペイン領だったそうです。
「清泉で学ぶ自分たちにしか生み出せないものを。」
展示ケースの中には、そんな学生の皆さんの思いが溢れんばかりにつまっています。

 

学生主導だからこそ

seisen-5

学生の一人に話を聞いた所、最初にプロジェクトの話を聞いた時の印象は、「楽しそう!」だったそうです。しかし計画が進むにつれ、「大変なものに関わってしまった!!」と思うようになったそうで。
今回のプロジェクトでは、コンセプトやデザイン案作成段階から、弊社営業の矢作が同席させて頂きました。今回は納期が予め決まっていたため、まずは大まかなスケジュールを設定。そして施工方法や素材の検討、それに伴う予算なども、その場で一緒に考えました。我々社会人には当たり前の事かもしれませんが、学生の皆さんにとってはリアルな社会経験になったのではと思います。このプロジェクトを通し、プロと対等な立場でアイデアを形にしていく過程を楽しんでいただけたら、私共も嬉しい限りです。

おわりに

seisen-6

今回印象的だったのは「スペインの春」が形になった際、学生の一人が「パソコン上で考えてたよりもはるかに良い!」と嬉しそうに言っていたことです。そう、ものづくりの醍醐味は想像を現実にできること!体験した人だけが味わえるわくわくとドキドキが、学生の皆さんの心にもじんわり刻まれたのではないでしょうか。これから1年間、季節の移ろいと共に変わっていく展示がとても楽しみです。県内の方も県外の方も、長野駅をご利用の際はぜひお立ち寄りくださいね。

今回取材させて頂いた学生の皆さん、山貝先生、本当にありがとうございました。作業中、周りでパシャパシャ撮影していてすみません!夏の展示でもよろしくお願いいたします!そして清泉女学院大学様、今後ともよろしくお願いいたします!
執筆:小林

今回ご紹介させていただいたお客様

清泉女学院大学 様
長野県長野市に本部を置く私立女子大学。

清泉女学院大学様 公式サイト